憧れの信州安曇野での充実生活北アルプス
2021年1月12日
プロフィール
お名前
山下和希さん・美鈴さん
年代
50代
居住地
安曇野市
長野県のほぼ中央部に位置し、常念岳を正面に望む雄大な北アルプス連峰の麓に広がる安曇野市。清らかな水が育むわさび田や、豊かに広がる田園風景があり、訪れた人々の心を癒します。
山下和希さん、美鈴さんのご夫婦は、10年ほど前に和歌山県から長野県安曇野市に家族で移住しました。
現在、和希さんは和歌山県と長野県の二拠点で建築士として働き、美鈴さんと共に長野県より委嘱を受けて、楽園信州「信州暮らしパートナー」として、移住希望者の相談を受けています。
地域での交流
山下さんご夫婦は、和歌山県に住んでいた頃から、毎年長野県に遊びに来ていたそうです。
そろそろ家を建てようと和歌山県に土地を購入しましたが、山が近く空気が美味しい長野県の美しさが心に残って忘れられませんでした。
ちょうど同じ頃、和希さんは長野県で設計の仕事の依頼を受けました。
「これは、和歌山県ではなく長野県で暮らすご縁だったのかなって感じたんですよね」とほほ笑む美鈴さん。
長野で土地を探し始めますが、移住についての知識がありません。
そこで美鈴さんは、長野県の地域密着型ブログポータルコミュニティサイト「ナガブロ」でブログを立ち上げ、移住について情報収集しました。
何か分からないことを聞くと、みんな親切に返答してくれたそうです。
「長野の人って、本当に話し上手で聞き上手ですよね。人の悪いことも言わないし。まあ、話がなかなか終わらないこともありますけどね」と、おふたりは顔を見合わせ、楽しそうに笑いました。
オンラインを活用した移住相談
美鈴さんのブログには、安曇野の天気のことや、猫のこと、何気ない日々の生活を投稿していました。そのブログに「わたしも長野県へ移住を考えています」などとメッセージを送ってくれる人が増えてきたそうです。
相談に返答するうちに自分たちも情報がなく困ったことを思い出しました。
「移住相談が人生相談みたいになる時もあるんですよ」
「移住を考えている人には、いろんな家庭環境の人がいますよね。抱える心の中までは分からないけれど、その人の気持ちにマイナスにならないように…プラスになるように声をかけています」
と移住を考えている人の心に寄り添う美鈴さんです。
二つの地域で
和希さんは、和歌山県と長野県の二拠点を行き来しながら、設計の仕事をしています。それぞれの地域の風土に合った設計を心がけています。
東京の「NPO法人家づくりの会」の会員としても活動しています。家づくりの会は、建築家との出会いをサポートするNPO法人です。今は、月に1、2回行っている理事会もオンラインで行っています。
憧れの信州に住んで
「ここ安曇野に住んでいると、時間の流れがゆっくりで、いいアイデアが生まれてくるんです」
和希さんは、長野県は山の文化、和歌山県は海の文化で、まったく違うのかと思ったけれど、どこか似ている部分を感じると話します。
「願えば叶うんですよね。いつか住んでみたいと思っていた長野県に住めたし。地域の人の優しさに触れるたびに来て良かったと思うんです」
美鈴さんはしみじみと話しました。
子供達が朝起きて、「常念岳が今日もきれいだね」と言ってくれた時には、家族で移住して本当に良かったと思えた瞬間です。
長野への憧れが日々への暮らしに代わり、一歩踏み出した人生にとても満足しているご夫婦です。