プロフィール
お名前
北村覚さん・亜希子さん
年代
40代
居住地
飯田市
木のぬくもり溢れるお宅にお住いの北村さんご家族。
夫婦2人が生まれ育った飯田市に家を建て、可愛らしい2人のお子さんと4人で暮らしています。
四季の移ろいが綺麗な飯田市は、長野県の最南端に位置します。
東西にはアルプス山脈があり、南北には天竜川が流れる自然豊かな町。
気候は一年を通して比較的温暖で、長野県内でも雪が少ない住みやすい地域です。
念願の新居へ
飯田市で公務員として働く覚さん。友人の紹介で、歯科衛生士の亜希子さんと出会い、結婚。その後2人のお子さんが生まれ、家族4人でアパート暮らしをしていました。
長男が小学校に入学するまでには新居に引っ越したいと考えていた時、亜希子さんが両親から土地を譲り受けることに。飯田の自然に囲まれた土地で、新しい家を建てました。
県産材を使った住宅づくり
5年ほどかけて進められた新居の計画。ハウスメーカーや工務店に話を聞き、理想の住まいを構想していきました。そんな中で、県産材を使った建築を専門としている地元の設計士さんと出会います。想像以上のデザインを提案してくれたことや設計士さんが実際に携わった家を内見したことが決め手で、北村さん夫妻は「この人にお願いしたい」と設計を依頼。1年ほどかけて細部のデザインや施工業者を決めていきました。
覚さんの父親は大工さん。昔から木に触れる機会が多かったこともあり、積極的に県産材を使う方向へ。
「地元の森林の木材を使うことで、資源の循環に貢献できれば」と環境への意識もありました。
「素肌で触れた時に、なめらかで気持ちがいい」
「冬はあたたかく、裸足で過ごせるし、夏は爽やかで、ひんやりした感じが気持ちいい」
季節に応じて過ごしやすい、県産材を使った住まいを気に入っています。
自然エネルギーを生かしたこだわりの暖房
北村さんのお宅では、暖房に薪ストーブを使っています。薪は地元の知り合いが果樹園で剪定した木を譲り受け、覚さんと父親が薪割り。「とにかく暖かく、寒さを感じたことがない。洗濯物がすぐに乾く」と亜希子さんは言います。
他にも、まだ普及が少ない空気を使って熱を運ぶ「びおソーラー」を導入。冬は昼間の太陽光を地下にためて、その熱を室内に。夏は夜間の気温が低い時に外の空気を取り込み、地下へ送ります。一定の温度を保つだけでなく、常に循環したフレッシュな空気が部屋を満たします。
住みやすさを工夫した家で快適な暮らし
家の中は仕切りのないフラットな空間。人の目が届きやすく、いつでも子どもの声が聞こえます。
「アパートの時は子どもたちに背を向けて家事をしていましたが、今は何をしているのか見ながらできるようになりました」と話す亜希子さん。
以前住んでいたアパートが窮屈だったことから、トイレやお風呂など部屋を一つずつ広く取り、家族で一緒に入れる空間にしました。
家の北面には大きな窓。一年を通して北側の木々の変化が見られます。
春は桜、夏は新緑、秋は落ち葉がはらはらと、冬は木々に積もった雪。信州ならではの自然に囲まれた住まいです。
外にはテラス。天気が良い時にはラグマットを敷いておやつを食べたり、お昼ご飯を食べたりしています。
子どもたちは、家の中でも外でも伸び伸びと過ごしています。
これからも信州で暮らす楽しみ
家を建てて終わりではなく、より自分たちの理想に近い住まいになるようこれからも工夫していきたいと北村さん夫妻は言います。
「子どもたちが大きくなって飯田を離れても、帰ってきたら安らぐことのできる家にしていきたい」と覚さん。
「もう少し大きくなったら、息子と娘と一緒にお料理をしたり、夏場にはキャンプに行ったりしたい。
余裕ができて、一緒に楽しめる時間が増えてきたらいいな。」と亜希子さん。
新築から2年、幸せそうな北村さん一家。木のぬくもりに包まれた素敵な住まいで、充実した生活を送っています。