何気ない日常に感じる、家族のしあわせ長野
2020年12月15日
プロフィール
お名前
小野仁さん
年代
50代
居住地
長野市
居住年数
16年
- 暮らしの経緯
- 長野市出身で、自然の多い環境で子育てをしたかったのでUターン
- 暮らしの中で大切にしていること
- 健康とそのためのランニング。夫婦の共通の趣味の時間として山登り
- これからの暮らしの希望
- 家族4人がそれぞれ、輝いた人生を送れるように
- 住まいの変遷
- 長野市の実家暮らし→東京恵比寿の分譲マンション→会社勤めの転勤時代は賃貸マンション→地元長野に戻り、会社の社宅
アルバムから流れる、家族のしあわせの時間
仁さんの転勤で、県外各地で暮らしてきた小野さん家族。
仁さんは仕事が忙しく、当時、幼稚園に通っていた子どもたちと一緒に過ごす時間も持てませんでしたが、子どもの行事がある度に写真は欠かさなかったと言う妻のまきさん。
仁さんは、いずれ故郷•長野で子育てをしたいと決めていました。そして、2003年、独立し起業する準備のため、先に単身長野に戻り、一時別々の暮らしになりました。
環境の変化で気付いた、家族一緒のしあわせ
独立したての頃は、会社の屋上でよく気分転換をしていたという仁さん。
当時は、神奈川で妻のまきさんと暮らす子どもたちから、手紙や写真がよく送られてきて、今でも仁さんは大切にしまってあると言います。
「子どもからの手紙はうれしかったですし、写真はいつも会社のデスクの近くにあります」
一方、まきさんは、卒園後に長野に移る予定でしたが、子どもたちが仁さんとの暮らしを一日も早く望んだため、卒園前に長野に移ることを決めたと言います。
「子どもの環境のことも考え、卒園後に移るつもりでしたが『お父さんにいつ会えるの?』と毎日のように言われて。その時に『環境が変わることよりも、子どもにとって家族が一緒にいることの方が幸せなんだな』と気づかされました」と、まきさん。
身近なコミュニティに感じる、何気ないしあわせ
長野に移り、まきさんは、次男が通う幼稚園のPTAの会長を努めました。転勤時代の経験から、知り合いのいない土地では、積極的にPTAを努めることで母親たちとのつながりを持てることを、学んでいたと言います。
また、役をやることで普段は眠っている“お母さんたちの得意な部分”も生かせ、大変なこともある分、一年が終わるとその達成感で思い出深いものになるようです。
お母さん方の中には「人前で話すのは苦手でしたが、経理とか裏方の仕事ならお役に立てることが分かりよかったです」「いろんな企画をする中で普段はできない経験を皆さんと協力してでき、ママ友も増えて楽しかったです」
と、学年を超えて、普段は知り合うことができない母親同士、今でも仲良くつながっているようです。
そして仁さんもPTAの会長を務めたり、地域の清掃に参加することで大切なことを経験できたと言います。
「長野に帰ってきて、仕事だけではなく、社会に対しての自分の役割を努め、お互い助け合いながらできる信頼関係や人間関係が大事なんだと気付かされました」と話し、その時のつながりが、「何年後かにたまたま仕事でPTA時代の方にお会いして、当時の信頼関係があったので、その後の仕事がスムーズにいったことが何度もあったんです」
また、普段の暮らしでも、「果物や野菜をご近所から頂けることは長野ならではで、初めは驚いた」と言いますが、お返しをしたりする中で、良好な近所付き合いができ、その大切さを実感したと夫妻は話します。
山頂で食べるおにぎりの、しあわせの時間
やがて子どもたちは成長し、都内の大学へと巣立ちました。
そして時間に余裕ができた2020年の4月、山登りを夫婦で一緒に始めました。
環境の変化で時間に余裕が出来たまきさんは、家でエクササイズをしていたこともあり、初めての飯綱山も簡単に登れ、登山が楽しくなったと言います。
「空気はおいしいし、景色の良い山頂で食べるおにぎりが楽しみなんです」
「日帰りで登山ができるのも長野に住むメリットですね」と、二人は楽しそうに笑います。共通の趣味ができ、北アルプスの唐松岳や五竜岳、木曽駒ヶ岳なども一緒に登るようになりました。
家族のしあわせのために走る、日曜の朝
そして、仁さんは、家族のために健康でいられるようにと毎週ランニングもかかしません。
「タイムが落ちたりすると、身体の調子が良くないんだなとか、健康のバロメーターになるんです。自分が健康でいることで家族が安心して、幸せでいられるように」
普段の何気ない家族の暮らしに幸せを感じると言う仁さん。
来年は、夫婦二人で北アルプスの朝陽を見るため、初めてのテント泊に挑戦したいと今から楽しみにしています。