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自然の恩恵を受ける、子どものための高原暮らし長野

自然の恩恵を受ける、子どものための高原暮らし

プロフィール

お名前

鈴木貴詞さん・洋子さん

年代

40代

居住地

長野市

居住年数

9年

暮らしの経緯
子どもたちを『いいづな学園グリーン•ヒルズ』に通わせるため。移住の理由は100パーセント、子育てを自然の中ですること
暮らしの中で大切にしていること
一緒に食事をしたり、外遊びをしたり、子どもとの時間を確保すること
これからの暮らしの希望
まだリノベが済んでいない隣の棟の住空間を充実させたり、庭も整えたい
住まいの変遷
東京で賃貸アパート→長野市飯綱高原で中古別荘を購入しリノベーション→現在、隣の棟を夫の貴詞さんがリノベ中

「子どもたちを尊重する、オルタナティブスクールで
自由に育てたい」

写真:鈴木さん提供 小学生の頃、兄が妹をソリに乗せ登校する、冬のある朝

2011年に東京から長野市の飯綱高原へ移住した鈴木さん一家。建築設計士の夫•貴詞さん、お菓子を作る妻•洋子さん、高校と小学校に通う2人の兄妹の4人家族です。

長男が小学校に上がるにあたり、「伸び伸びした環境で子育てをしたい。それに、これからは地方の方が面白いのでは」との思いから、移住を検討し始めました。

東京でアパートに住んでいた頃は、「子どもの足音がうるさい」と下の階の住民に言われ、引っ越したことも......。そんなストレスから開放され、子ども一人一人を尊重した教育を行う、私立の小中一貫校「いいづな学園グリーン•ヒルズ」に長男が通い始め、飯綱高原での新たな暮らしが始まりました。

夏の山荘を、リノベ+DIYで、家族の夢を叶える

工房でパンを焼く洋子さんとその奥で長女の勉強を見る貴詞さん

住まいは中古別荘を購入して、設計はその道のプロである夫、貴詞さんが担当し、リノベーション。

「設計以外にDIYのサポートもやっているので、自分でも少し作業しました。扉を作ったり、塗装したり、2段ベッドを作ったり......。冬はマイナス15度にもなるので、隣の棟の断熱材も少しずつ入れ始め、重装備にします。たぶん、他の家より暖かいですよ」と貴詞さん。

 

また、妻の洋子さんのお菓子作りの工房「お菓子のマド」をリビングの隣に作りました。フルーツの酵母を使用したパンが焼き上がると、家の中はフルーツのいい匂いでいっぱいになります。

敷地は、標高1200メートルの飯綱高原にあるため、夏でも涼しくクーラーなしでも大丈夫。

また冬は、広い庭の針葉樹を伐採して薪ストーブに使用し、洋子さんがおでんを煮るのに使っています。

 

その広い庭には、長男が小学生の頃、勉強用に購入したソーラーパネルが1枚置いてあり、家の照明や携帯の充電に利用しています。「本気で節約すれば4人家族で、電気代は月3,000円に抑えられるんです」と洋子さんも満足そう。

やさしくおいしい、野菜中心の食事。「若いころより元気です」

お菓子

 

洋子さんのお菓子を庭のベンチでの写真
写真:鈴木さん提供 おいしい空気と洋子さんのお菓子を庭のベンチで

洋子さんは、長男を妊娠出産した時から食事に気をつかうようになりました。そして、「田舎でお菓子屋をやりたかった」という夢を叶え「やさしく、おいしく」をテーマに、乳製品や卵などを使わないアレルギー対応のビーガン•スイーツやパンを作っています。

 

健康志向の客からの注文が多く、妊娠中やアレルギーの客からは誕生日ケーキの注文も入るそうです。お菓子は主に通販と卸売りで、食品店や助産所で販売。また、「普段の食事も玄米と野菜中心にしてから体調がとても良くなり、若いころより元気です」と明るく話します。

シェアオフィス+ICTで身近になる県外との距離感

築100年以上の蔵をリノベしたシェアオフィス。2階には同業の建築設計士が入っている

一方、貴詞さんは「建築設計士なのでどこでも仕事ができる」と話し、仕事場は、長野市善光寺近くのシェアオフィスを利用しています。

「他に古本屋、カフェ、会計事務所、別の建築設計士なども入っているので、横のつながりが生まれやすく、知り合いの少ない土地でも仕事の情報収集がスムーズでした」と新たな可能性を感じています。

 

また、県外のクライアントとの仕事は「ZOOM」でやりとりする回数が増え、今ではその距離感もあまり感じないようです。

長男が作ったソーラーパネルで電気代を節約し、その分は"お小遣い"

ソーラーパネルの奥には薪ストーブ用の薪が積まれる

長野に住んで9年が経ち、家族は飯綱高原での暮らしをとても満喫しています。

 

貴詞さんは冬の雪かきも初めてだったようですが、今ではすぐ裏で子どもとソリ遊びをしたり。また、睡眠時無呼吸症候群が治ったようです......。

 

長男は高校生になり、近隣を気にせず思う存分ドラムを叩いたり、最近は生き物観察にもハマっていて庭にビオトープを作りました。春には希少生物のモリアオガエルが産卵しに来たり、小鳥が水を飲みにやって来る姿に、目を輝かせています。

その向こうでは、長女が花を摘んだり、洋子さんと栽培したトマトやジャガイモなどを収穫し、お昼はベンチで洋子さんの焼いたお菓子を一緒に食べながら休憩します......。

 

まもなく、家族は一緒に、今年で10回目の冬を飯綱高原で迎えようとしています。

写真:鈴木さん提供 庭の大木で遊ぶ、冬のある午後の時間

 

耳寄り情報

自分たちは利用しませんでしたが、長野市には空き家バンクの制度があり古民家もいろいろあるようです

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